雨量観測について + 台北の気象台露場2012年07月06日

仕事終了後、上司とあわせて3名で帰宅。

傘を持ってきていなかったので、雨にそのまま濡れます。成蹊観測所での時間雨量は0.5mmということですが、意外に濡れました。


さて、昨日、若いお客さんからこの私に質問がなされました。

「あきちばさん、降水量を計測するときに、どうして雨をためる入れ物の大きさが関係ないんですか?」

というもの。質問レベルとしては、気候学の専門を学び始めた大学の学部2年生程度です!修士レベルでも、あまり関心を持つ人多くないと思います。すごい。

雨量観測は、流出も蒸発もしないと仮定した場合、雨量の高さで表現されるので、計測するための入れ物の口径はあまり関係ありません。ただし極論で、試験官のような口径の細いものと、たらいのようなものでは若干の誤差は出てくると思います。

仮に、何ccか?という議論になれば関係してきますが、高さで表現するところがミソです。

通常は直径20cmの装置を使います。しかし、よくそんなことを思いついたと思います。また、それを私に聞いてくるところが大変感心し、感動しました。

ふと思い出して、写真を探しました。いまから、5年前に撮影した台湾交通部の、台北中央気象台の露場です。なつかしいです。左側に雨量観測のマスがあります。右側のたらいは、蒸発計でしょう。

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