ハイブリッド車(エスティマ ハイブリッド)を生まれて初めて運転2007年11月10日

36才にして、生まれて初めてハイブリッド車を運転してみました。職場のかたのプリウスに乗っけてもらったことはありますが、運転は初めて。車種はエスティマハイブリッド。

カギが面倒なので、所有者からレクチャーを受けました。日暮里に行く用事がったので、往復80kmくらいでしょうか、運転してみました。

ステアリングは、G(グランド)ハイエースよりも明らかに軽いです。バブル期のカムリくらい軽くてぐるぐる廻ります。走り出し(おそらくモーター駆動時)はちょっと鈍いですが、踏み込んでいくとトルクフルな感じ。初代プリメーラ(P10)の1.8L(NAモデル)マニュアルで、2速発進してしまい、1速に入れるのが面倒なので、そのまま踏み込んでいった時と同じようなフィーリングで加速します。

 瞬間燃費メーターを観察していると、速度が35kmくらいになったところで、燃費が悪化するので、おそらくここでエンジンが始動しているのだと思います。

 ブレーキはすごい効きます。Gハイエースは、思ったところで止まれません。あそこで止まるぞ、と頭で思っても80cmくらい余計に前に出ていました。これがブレーキの容量が不足している、ということなのでしょう。このエスティマのブレーキはすごい効きます。むしろ手前で止まります。回生がかかるからでしょう。ただブレーキはシビアで、本当にちょっとだけ踏み方を変えただけでも、体が揺さぶられます。アクセルを離した時のエンジンブレーキは、それほどかかりません。従来と同じ程度。

 家内がコ・パイロット席(助手席)にいるとき、(髪を結んでいるのでヘッドレストに頭を付けていない状態)ブレーキを微妙に調整しただけで、体が前後に動いていました。酔いやすいとは思います。

 信号が黄色の時に、Gハイエースだったら止まるのが面倒なので加速することの比率が多かったような気がしますが、エスティマハイブの場合は止まりたくなります!もちろん信号で歩行者用が点滅しかかっているときは、後続車との距離をミラーで確認して、どのタイミングで停止するか、それとも加速するか(航空機的にはV1?)を頭の中で必ず演算しています。すごかったのは、環七の小竹向原近くの陸橋下り。黄色になったとき、後方確認しながらブレーキを踏みましたが、すぐに止まりました。マージンをとってちょっとだけ停止線を意図的に越えました。

 所有者からは、Gハイエースよりは力ないよ、と言われましたが、私はそうは思いませんでした。むしろ車体重量が軽い分だけ、かっとんで行くという感じがしました。私は他の車から決して死角にならない場所に自分の車を位置づけます。要するに真横での併走は絶対にしません。このような駆け引きのときに、半馬身だけ出ようと思ってぐっと踏み込むと、Gハイエースの場合はラグがあったのに、モーターでアシストされるのか、瞬時に前に出るのです。すごい動力性能だと思いました。ステアも機敏に動いて、キレもよいようです。

 鼻先が結構出ているので、今までと同じ切り方をしていいのかはまだ確認していません。バックもそれほど難しくなかったです。車庫入れは、いつもの通り一発で問題なく入ります。

 右左折時、私は必ず目視します。ただ、あまり思い切り頭を振ると、バーティゴ(空間意識喪失)になる可能性があるので、適度に視ています。やはりAピラーの三角窓自体にピントが合ってしまい、視認性はよくないような気がします。また自転車が左折時に併走しているときなど、後方のCピラー以後の小窓が意外と小さいような気もします。

 Gハイエースは、純正ルームミラーの大きさと、その倍率からか距離感をつかみにくかったのですが、エスティマの場合は問題はありませんでした。

 家内がおもしろいことを言いました。スピード感じるね、というのです。たまたま、A320のパイロットのブログを読んでいて、デッドヘッドでCRJに乗ったら 着座点が低くてスピード感がある、という記述を思い出しました。私もCRJに搭乗したときにそう感じました。このことを話して納得してもらいました。なんてことはない、着座点が低いというのが結論となります。

 私が運転している時の平均燃費は、13.1でした。私が稚内まで走ると20ぐらい行きそうな気がしますが、どうでしょうか。電気、というメータがあってライトを消すと、一瞬時間をおいて、メータのゲージが減るのがおもしろいです。あと、スライドドアを開けると、夜間の室内灯が結構明るいのが印象的でした。また、助手席のマップライトの横に、黄色いLEDが常時ついているのも憎い演出だな、と思いました。

 久しぶりに感激しました。ボーイング747のクラシックと、同じくダッシュ400は全く飛ばし方が違うらしいですが、Gハイエースとは全く比べものにならない、電子の自動車だな、という印象を持ちました!